2021/2/19

イノベーション研究会・創新普及研究会・医療キュレーター実践会 3研究会合同出版記念講演会のご報告

日本のイノベーションのジレンマ第2版 出版記念講演会
『玉田俊平太教授による破壊的イノベーターになるための7つのステップ
  ~破壊的イノベーターを目指すあなたに良く効きます~』
講演者:関西学院大学 経営戦略研究科 教授 玉田俊平太氏
ゲスト:ケアプロ株式会社 代表取締役社長 川添高志氏
開催日時:2020年10月24日(土) 15:00~17:45

3研究会の顧問を務めてくださっている玉田俊平太教授の出版記念講演会をオンラインにて実施しました。

研究会メンバーの増加により、玉田教授の講義を聞いたことがない人が増加していると感じていました。そこで前半は、イノベーションのジレンマの理論についてレクチャーをしていただきました。”イノベーション”という言葉は一般用語のように使用され、誰でも”知っているような”言葉になりつつあります。しかしその定義や学術的意味を改めて学ぶことはなかなかできないので良い
機会となりました。後半はイノベーション研究の最前線として「両利きの経営」について解説していただきました。

ゲスト講師として看護師の資格と経験を軸に起業されたケアプロ株式会社 代表取締役社長 川添高志氏にご講演いただきました。医療業界の破壊的イノベーション事例として、本著書に事例紹介されていたご縁から実現したものです
個人の課題として失われて初めて価値がわかる「健康」ですが、国の財政的課題としても健康寿命延伸は重要なトピックとなっています。

幼少期のお父様のリストラから企業を決意され、糖尿病患者さんとの出会いで健診の大切さに気づき、メディアを巻き込んで世論を形成していきました。なかなか健康に配慮できない人たちを「健診弱者」と定義してアプローチを考えた結果、パチンコ屋さんのイベントとして健康イベントを実施するなど斬新なアイデアで事業を広げていかれた様子に一同驚くばかりです。
現在は「日本初 交通医療プラットフォーム」として医療的ケアが必要な人が外出できるようにするための事業を開始されています。
社会的課題を発見し、課題を定義し、そこからどんどんん事業を拡大していかれる様は、これまで研究会で学んできた「エフェクチュエーション理論」そのものでした。

儲かるか、制度に触れないかではなく、本当に社会に必要か?
という重要な問いかけを残していただき、講演会は終了しました。

120名近くの方に登録いただき、オンラインの良さを生かして部分的な参加やそれぞれの都合に合った形で参加してもらうことができました。