2020/1/7

医療キュレーター実践会 第27回セミナーのご報告

医療キュレーター実践会では、医療、介護、健康、まちづくりの分野における新たな取り組みについて学ぶセミナー、自分で実行していける力をつけるためのワークショップ、メンバー同士でテーマを持ち寄り課題解決を実践していく、という取り組みを行っています。

医師であり、ホテルなどの経営者でもある細谷拓真先生に、秋田県横手市からわざわざお越しいただき、「人生100年時代のまちづくり投資とは」としてご講演いただきました。

「この街で子供を育てたいと言われる街」をコンセプトに実践されているまちづくりと医療の最前線でのご経験と、それってこういうことだろう、という意味づけも聞け、理論と実践が一度に学べる貴重な機会となりました。

医療キュレーター実践会では、医療、介護、健康、まちづくりの分野における新たな取り組みについて学ぶセミナー、自分で実行していける力をつけるためのワークショップ、メンバー同士でテーマを持ち寄り課題解決を実践していく、という取り組みを行っています。

今回は、経済産業省政策統括調整官 兼 内閣官房健康医療・戦略室次長 兼
厚生労働省 医政局 統括調整官 という3つも重責をお持ちの江崎禎英氏に「超高齢社会への対応 –疾患の性質変化と医療・介護の在り方—と題してご講演をいただきました。

まず「高齢化は対策すべきものではない」という驚きのお話から始まり、人生100年時代に向けて個人や社会で起こることを冷静に考えて、与えられた人生を幸せに暮らすためにはどうすればいいか?を考える機会をくださいました。
医療は「治す」から「予防・進行管理」へ、介護は「足りないものを補う」から「自律を支える」へと変わることから、それに伴い公的保険外サービスはどのようなものが考えられるかを、データや例を示してお話しされました。

治療=医療ではなく、介護、健康、予防、まちづくりまで広げた「広義の医療」について考えようとする当研究会にはぴったりの内容でした。終了後のアンケートでも「社会を変えられると思うか?」という質問について「一人一人の考え方を変えれば、時間がかかっても変えられる」という力強い回答をたくさん見ることができました。

午後からもご講演があるという大変ご多忙の中、講演会後も参加者と交流をしてくださいました。

この度のご講演の機会を作り、会場までご提供いただきました、日本ユニシス株式会社の皆様には、心よりお礼申し上げます。