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2017/10/17

関学IBAのマーケティングプログラム

マーケティングの理論と実践はこの10年で大きく変化をしました。従来型のマス広告、大量流通という分野は依然として大きな地位を占めていますが、それらの戦略もリレーションシップ型から顧客の生活を中心に置いたものへと力点が変わってきています。

特に顧客との関係は、提供者と受容者の関係が徐々に曖昧になってきており、消費者同士の結びつきによって新たなビジネス機会が生まれています。人々のコミュニケーションの方法が変わることで商品の買い方も変わってきています。そのため、従来型のセグメンテーションなどの概念の有用性が小さくなる場面も出てきています。マーケティングを行っている企業は、個別の消費者を認識しつつそれらを支えるインターネットに関する様々な技術への対応を迫られています。デジタルマーケティングは、現代のマーケティング活動を理解する上で不可欠なものになってきています。

マーケティングが直面するもう一つの側面は、社会との連携という問題です。企業活動の中で社会的な側面、より高次の価値へのコミットメントが大きくなるにつれて、マーケティングが対象としなければならない範囲が広がってきています。

グローバル化に関しても同様の状況が起こっています。グローバルブランドの大量のマーケティング費用は既存のマーケティングの実践において代表的な事例になっていますが、近年ではグローバルニッチ企業や訪日客の需要への対応など、特定の業界、ブランドに限らずマーケティングのグローバルな展開を重視せざるを得なくなっています。

マーケティングプログラムでは伝統的なマーケティング手法から最新のマーケティングの動向まで幅広く学ぶことが可能です。ベーシック科目としてマーケティングの基礎を学び、マーケティング戦略、データマイニング、消費者行動やマーケティングコミュニケーション、ブランドマネジメント、サービスマーケティングなど基礎的な技術、知識と拡大した先端的な領域の問題まで幅広く学ぶことができることが大きな特徴となっています。

また、流通システム、チャネルマネジメント、ロジスティクスなど電子商取引によって変更を遂げてきている領域も充実しており、製造業、流通業、サービス業に偏らず幅広い受講生のニーズに応えています。

山本 昭二

博士(商学)神戸大学

神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、関西学院大学商学部教授を経て2005年より現職、著書に『サービス・クォリティ』(千倉書房、1999年)、『サービス・マーケティング入門』(日経文庫、2007年)、翻訳に『バリュー・プロフィット・チェーン』(日本経済新聞社、2004年)などがある。日本商業学会学会賞優秀賞を受賞。日本商業学会理事、日本消費者行動研究学会理事。2013年度より日本消費者行動研究学会会長。主に顧客満足、顧客維持、サービス品質の評価に関する研究を行っている。またコンピュータ上でのWebによるアンケート、実験システムの開発を行なっている。

主な担当科目:行動科学、流通システム、サービス・マーケティング