2017/10/19

グローバルを視野に入れた財務会計分野

財務会計分野は、企業の利害関係者の経済的意思決定に役立つ財務情報の作成・表示と開示、およびその読解などに関わる会計の理論と実務に関する科目が、段階的な教育の観点から配置されています。また、公会計の非営利企業などの会計科目も設けています。

本会計専門職大学院は、グローバルな視野を持った世界に貢献し得る高度専門職業人の養成を目的としています。そのため、本学のカリキュラムの1つの特徴として、財務会計分野で国際会計論を必修科目にしています。国際的な会計基準開発とその適用が展開するなかで、国際財務報告基準(IFRS)のアドプションと会計基準のコンバージェンスの両面から、IFRSを巡る各国の対応や規制動向について学びます。これにより、国際的見地からも、日本の会計基準の開発やその内容などについて理解することができます。国際化する経済社会に対応するために、国際会計基準論、英文会計、英文会計事例研究などの科目も配置しています。

簿記は、企業の日常の経済活動に伴う財産の変動を組織的・体系的に記録・計算し、その財政状態や経営成績を示す財務諸表(決算書類)を作成・報告することによって、企業の利害関係者に報告するための手続きです。簿記はビジネス界の世界共通の言語でもあります。この簿記について段階的に学習できるように、簿記原理、簿記基礎、簿記、簿記応用、簿記課題研究などを設けています。

こうした計算を主体とした簿記における会計処理は、会計諸規則や会計基準に支えられています。財務会計論は、企業等の財務諸表の作成とその理解に必要な会計理論と会計処理手続きの両面から体系的に学ぶ科目です。この財務会計論について段階的に学習できるように、会計学原理、会計学、財務会計論、会計基準論、会計制度論、連結財務諸表論、財務会計課題研究、財務会計事例研究などを配置しています。また、中小企業や企業を取り巻く環境に関わる科目も、財務会計に関わる知識やその理解を深めてくれます。

会計専門職大学院は学位論文の作成を必修とはしていません。しかし、現行の資格試験(たとえば、税理士試験)との関係などから論文作成を希望する学生のために、財務会計分野では財務会計論文指導の科目を設けています。

杉本 徳栄

博士(経済学)東北大学

神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。延世大学大学院留学(1986年~1987年)、デューク大学FuquaビジネススクールResearch Scholar(1999年~2000年)。現在の研究テーマは、アメリカ証券取引委員会(SEC)の会計政策や国際会計基準審議会(IASB)の戦略。『アメリカSECの会計政策』(中央経済社、2009年)で国際会計研究学会学会賞、『開城簿記法の論理』(森山書店、1998年)で日本会計史学会学会賞を受賞。公認会計士試験試験委員(2010年度~2013年度)。現在、国際会計研究学会会長、日本会計教育学会理事、会計大学院協会理事長、会計教育研修機構理事、文部科学省中央教育審議会専門委員、税理士試験試験委員などを務める。

主な担当科目:国際会計論、国際会計基準論、財務会計論文指導