2018/2/16
地方自治体においては、2016(平成28)年度の決算から、「統一基準」による財務諸表が開示されています。そして、統一基準の導入に際しては、複式簿記の導入、固定資産台帳の整備が必要となっています。この講座では、制度が大きく変わった時期に、会計の初学者や地方公会計改革の初任者を対象として、簿記の基礎から、公会計についての基礎、統一基準の理解と活用までを実務的に解説します。
・地方自治体において、公会計改革の担当になっている方で、公会計簿記、統一基準について、基本から理解したいと考えている方。
・地方自治体の財務諸表や財務分析に関心のある方。
第1回 2018年4月18日(水) 10:30~13:00
地方公会計改革の背景と地方自治体会計の基本
2006年度から進められている地方公会計改革の背景として、地方自治体の資産・債務の問題を解説します。さらに、現行の地方自治体会計についての基本を解説した上で、現行制度の問題点から新地方公会計改革の考え方を解説します。
第2回 2018年4月18日(水) 14:00~16:30
複式簿記と公会計簿記の基本
会計の初学者を対象として、複式簿記の基本を解説します。その上で、公会計簿記の基本について、簡単な演習を進めながら、統一基準理解のための前提を作り上げます。さらに、固定資産台帳についても、その概要を解説します。
第3回 2018年4月19日(木) 10:30~13:00
統一基準の理解(1)
統一基準の概要について、「作成マニュアル」の内容に沿って解説します。財務書類の形式から、資産、負債、純資産、収益、費用といった要素、および複式簿記について、具体的に解説することで、財務書類の各数値の理解を深めてきます。
第4回 2018年4月19日(木) 14:00~16:30
統一基準の理解(2)
統一基準による財務書類の活用方法について、解説します。これまでの地方自治体の財務分析の概略を解説した後、財務書類を用いた基本的な財務分析について、解説します。