2019/2/28

問題解決図解演習(松本 隆)

現代は、ビッグデータ、AI、IoTの時代だと言われており、ロボットが進化すると人間に残された仕事は「考える」ことだけになるかもしれません。さらに最近は、取り組むべき問題が複雑で関係者が多くなっているので、ものごとを「俯瞰的に、かつ多角的に考える」とともに「可視化」(いわゆる「見える化」)することが必要です。そのようなニーズを満たすのに、数値化されない「言語データ」を“図形的に構造化”する図形(図解)思考法によって、「混沌の解明と未来洞察」を図ることが求められています。このような視点で、「言語データ」を扱い、新たな発想と解決策を得る手法を、グループ演習主体で分かりやすく実践的に学びます。

【講師】

松本 隆

関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科 客員教授
・以下の①~③の経歴で、「モノづくり、人づくり、しくみづくり」を学び、実践してきました。
①早稲田大学 理工学部 工業経営学科(現 経営システム工学科)卒業
②古河電気工業(株)で、製造・業務改善・品質管理等の実務経験
③日本規格協会で、標準化と品質管理に関する国内外の人材育成を担当
・現在、以下の①~③の3足の草鞋を履いて、多面的に活動しています。
①関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 客員教授:「標準化経営戦略」担当
②品質/環境マネジメントシステム審査員
③フリーのコンサルタント(品質管理、5S、モチベーション 等)
・「ISO9001に役立つTQM入門」等品質管理関係の著作多数。技術士(経営工学部門)。QC検定1級。QCサークル指導士

【受講をお勧めしたい方 】

・企業(組織)内で、問題解決、特に企画・計画業務を充実・発展させたいと考える方
・営業、企画、研究開発、生産、品質部門等に所属している方

【受講に必要な知識・実務経験】

・特に必要はありません。重要なのは実務経験と問題・改善意識です。

【カリキュラム】

以下の通り、連続2回の土曜日のそれぞれ丸1日(昼休憩の1時間を挟み正味6時間)を使って、グループ演習主体で集中的・系統的に学びます。

第1回 2019年8月31日(土) 10:30~12:00
開題、グループ演習1と発表

「言語データ」の作成法と経営戦略における位置づけを学びます。 その後、各グループのテーマについて、カードを用いて各メンバーの意見・情報を「魚の骨」状に集約する「カード式特性要因図」の作成を行います。

第2回 2019年8月31日(土) 13:00~17:30
グループ演習2と発表、総合質疑

上記第1回目で作成した「特性要因図」で明らかになった重要な要因に対する解決策を「系統図」★で展開し、「マトリックス図」★で評価します。この丸1日を通じた一連の問題解決のキープロセスの体験を、まとめます。

第3回 2019年9月7日(土) 10:30~12:00
グループ演習3と発表

「不確実要素があり、推進の過程で、随時その時点までの情報をとり入れ、その後の最適な計画を策定する」手法である「PDPC法」(過程決定計画図、重大事故予測図法)★を、やはりグループ別のテーマに沿った演習を通じて学びます。

第4回 2019年9月7日(土) 13:00~17:30
他の手法の紹介、手法の組み合せ方、今後の展望

他の「新QC七つ道具」(親和図法、連関図法、アローダイアグラム法)や、なぜなぜ分析、FTA、プロセスマップ、SWOT分析、バリューグラフ、マインドマップ等の「図形手法(技法)」について、概観的にその関係性や構造を学び、経営戦略への活用法を展望します。

(注)各手法(技法)の末尾に★を付したものは「新QC七つ道具」の1手法である。

※本講座のお申込受付は終了しました。※