2022/3/11

会計・監査の制度設計のターニングポイント (杉本 徳栄)

物事には劇的に変わる転機、つまりターニングポイントがあります。経済の重要なインフラの1つである会計基準や財務報告基準などを含む会計・監査制度の設計も、これまでに重要なターニングポイントがありました。その多くが、企業による開示不正や会計不正です。こうした不正の本質を理解し、幾多の試練や困難を乗り越え、新たな会計・監査の制度設計の構築に向けた取り組みやその影響について考えることはとても大切です。
この講座は、会計・監査制度の制度設計が経済インフラとしての役割をいかに果たしているかを、企業の開示不正や会計不正との関係から読み解き、解説します。

【講師】

杉本 徳栄

博士(経済学)東北大学

神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。延世大学校大学院留学、デューク大学FuquaビジネススクールResearch Scholar。日本会計史学会学会賞、国際会計研究学会学会賞、会計大学院協会教育貢献者賞などを受賞。国際会計研究学会会長、韓国会計学会『会計ジャーナル』編集委員、文部科学省中央教育審議会専門委員、公認会計士試験試験委員、税理士試験試験委員、会計教育研修機構理事、会計大学院協会理事長・相談役などを歴任。現在、国際会計研究学会理事、日本会計教育学会理事・学会誌編集委員長、会計教育研修機構運営委員会委員などを務める。

主な著書・論文等:『開城簿記法の論理』(森山書店、1998年)、アメリカSECの会計政策』(中央経済社、2009年)、『会計の変革』(同文舘出版、2014年:共訳)、『国際会計の実像』(同文舘出版、2017年)、『ペンマン 価値のための会計』(白桃書房、2021年:共訳)ほか

主な担当科目:国際会計論、国際会計基準論A・B、財務会計論文指導

【受講をお勧めしたい方 】

・近年の会計基準と開示基準等の成り立ちや会計・監査の制度設計の背景などの知識を深めたいと考えている方

【カリキュラム】

第1回 2022年7月3日(日) 12:15~14:45 大阪梅田キャンパス
エンロン・ワールドコム事件と会計・監査の制度設計

第2回 2022年7月3日(日) 15:00~17:30 大阪梅田キャンパス
金融危機(リーマンショック)と会計・監査の制度設計

第3回 2022年7月10日(日) 12:15~14:45 オンライン
金融商品取引法の違反行為(開示規制違反)と会計・監査の制度設計

第4回 2022年7月10日(日) 15:00~17:30 オンライン
近年の新たな開示制度改革と会計・監査の制度設計

 

※本講座のお申込受付は終了しました※