2018/12/19

イノベーション研究会 第118回セミナーの報告

大阪弁護士会所属の現役弁護士として、また国選弁護士としても社会に貢献されている松木俊明先生に「創造型問題解決の交渉学」と題して、交渉学に関する理論とロールプレイングを交えた講義をしていただきました。

まず、漫談調がいいですか?真面目調がいいですか?という質問を参加者にして場を和ませながら、中身に入っていかれました。弁護士の先生という堅いイメージからはかけ離れたユーモア溢れる語り口で、お話もどんどん頭に入ってきます。

交渉学と交渉術の違い、交渉学で使われる考え方について教わったあと、二人一組になってロールプレイングを体験。マニアが求める腕時計を「売る方」「買う方」になりきって交渉します。持っている情報や目指すゴールが違うとき、どのように交渉をすれば良いか?途中で解説をしてもらったり、同じ立場の人と情報交換する時間が与えられるので、実践だけでは得られない多くの示唆を得られました。多視点で考えることを意識しながら交渉は進み、交渉が成立したり、しなかったり。その結果は全体で共有し、自分の交渉についてさらに振り返ることもできました。

松木先生は大学生の育成にも力を注いでおられ、当日は関西大学で熱心に交渉学を学んでいる学部生が先生のサポートや講義の一部を担ってくれました。

懇親会ではその大学生と社会人の交流も盛んに行え、イノベーション研究会に属する社会人にとってはこちらも貴重な機会となりました。

イノベーションを目指すと必ず多くのステークホルダーとの交渉が必要になります。それをどのように切り抜けるのか。実課題に直結した内容でした。

今回は当研究会メンバーの辻川氏が、松木先生のセミナーを受講されて感銘を受け、是非イノベーション研究会でと企画段階から実施までを担ってくださいました。おかげさまで時間が来てもなかなか終わらない、とても熱いセミナーとなりました。

みんなで作るみんなのイノベーション研究会ですから、メンバーの皆さんと一緒に研究会を盛り上げていきたいと思います。